製造における技術(ハンズオン):KRYSデザイン&マニュファクチャリング(KRYS DESIGN AND MANUFACTURING )ファッションデザイン

(動画:1分44秒 音が出ます)

この記事は、「ハンズオン」の10番目の記事です。「ハンズオン」は、製造と製造に関わる人々、機械、および製造工程を称えるための一連の非公式の投稿です。

KRYSデザイン&マニュファクチャリング(KRYS DESIGN AND MANUFACTURING )について

 

グラフィックデザインの学位を取得していたクリスティンハスキンズシムズ氏は、デジタルの世界から少し距離を置き、より具体的で実体験ができる作品を製作したいと考えました。これをきっかけに、彼女は自分のグラフィックデザインTシャツのシルクスクリーンの製作を開始しました。彼女のシャツは売れましたが、少々在庫が残り、彼女はある機会にTシャツをスタイリッシュなトップスに変え、2001年に最初の女性用服飾コレクションを発表しました。

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現在、クリスティン氏とそのチームは、10月の仕事場の引越し後、フィラデルフィアのジャーマンタウンにあるケンドリックミルの屋根裏部屋で仕事をしています。彼女のビジネスの多くは、顧客や他のデザイナーのための注文製作です。彼女は彼女自身のファッションラインKrysiに取組み、また小規模発注数にて費用対効果の高い生産技術を用いて新興企業家を支援している製作メーカーでもあります。彼女は起業家に対して直接協力を行い、彼らの目標を実現させることで、結果として彼らに美しい製品を提供しております。

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私たちが訪問した際は、顧客が注文したオートバイのジャケットがテーブルの上に広がっていました。 52点以上のデザインが完成していました!彼女は、自分がなじみの無いことでも実際に試して、手を動かすことから多くを学んでいると強調しました。彼女は最初にジャケットを作ることを始めたとき、袖の縫付け方法がわからなかったことを述べていますが、忍耐強く経験のない分野に取組んだ結果、KRYSデザイン&マニュファクチャリングは2011年に縫製業とデザインパターンの専門メーカーとして事業化しました。

彼女の企業化の努力の過程が評価され、アメリカのテレビ番組プロジェクトランウェイ⇒WIKIリンク(Project Runwayシーズン8の出場者17名の内の1人)に取上げられました。

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KRYSデザイン&マニュファクチャリングの詳細については、http://www.krysmanufacturing.com/にアクセスしてください。私たちとKrys Designのチーム全体を訪問させてくれたクリスティンハスキンズシムズ氏に再度感謝します。

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クリスティンハスキンズシムズ氏(Kristin Haskins Simms)


製造における技術(ハンズオン):KRYSデザイン&マニュファクチャリング(KRYS DESIGN AND MANUFACTURING )ファッションデザイン

2015年9月5日:アナログウォッチコーの投稿

製造における技術(ハンズオン)シリーズ

製造における技術(ハンズオン):プレーンスティッチ社(PLAIN STITCHES SEWING COMPANY)縫製業,メーカーズロウとの協業

(動画:2分9秒 音が出ます)

この記事は、「ハンズオン」の9番目の記事です。「ハンズオン」は、製造と製造に関わる人々、機械、および製造工程を称えるための一連の非公式の投稿です。

プレーンスティッチ社(PLAIN STITCHES SEWING COMPANY)縫製業

今回は、フィラデルフィアの西75マイル(約120㎞)にあるペンシルベニアのダッチカントリーの中心都市ランカスターで操業しているプレーンスティッチ社へ見学に行きました。オーナーであるジャバン ラップ氏とその家族が出迎えてくれました。この会社は、北米中のアーミッシュやメノナイトの人々のための伝統的で控えめな衣料品製造だけでなく、アメリカの独立したメーカーやデザイナーのための小規模生産にも対応する衣料品縫製会社です。

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最初に、ジャバン氏の義理の父であるジョセフ氏に会いました。彼は、生地や模様の裁断、ミシンの修理を担当しています。 ジャバン氏とジョセフ氏は、中西部のアーミッシュの男性から縫製機器を購入できる機会があることを聞き、その機械を用いて2012年に事業を開始しました。そのため、縫製の実務経験はほとんどありませんが、ジャバン氏のこれまで培った業界のセールスキャリアが会社の立上げに大いに役立ちました。また若者向けの服を作成していたジョセフの妻フェイス氏に合う仕事でしたが、彼女が家事に専念するために当初は服作りには参加しませんでした。子供たちが成長した今、子育ての経験を活かし、今は彼女のスキルを十分に活用しております。

プレーンスティッチ社は家族経営です。ジャバン氏夫妻と娘は両親の隣の敷地内に暮らし、縫製作業は1800年代後半にジャバン氏の妻の祖父母によって建てられた巨大な納屋で行われています。かつては生花事業を本業にしておりましが、今は縫製事業を中心に事業を営んでおります。階下には鶏小屋と馬小屋があり、家族の住居も農場も仕事場も彼らの敷地内に存在します。

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メーカーズロウとの協業について

このビジネスの従業員数は約6人で、北米全体で保守的なキリスト教徒の人々にサービスを提供することに加えて、プレーンスティッチズは他のさまざまな顧客の依頼を喜んで引き受けています。私たちが訪問した時は、フェイス氏はフィラデルフィアのデザイナーのために派手なメンズジャケットに毛皮のフードを縫い付けていました。続けてジャバン氏は発言します「メーカーズ ロウ(Maker’s Row)は(注…B to Bにてアメリカ国内の仕事を協業するサイト)本当に私たちの仕事の取組み方を変化させました」仕事がサイトに掲載され、1日あたり1〜2件の見込み客が集まり、それを積極的に取り入れています。彼にビジネスを拡大して行く機会であるかどうかを尋ねたとき、彼は控えめに言いました。 「このようなビジネス機会はかなり成長する可能性を感じますが、持続可能なビジネスであるかどうかを先ずは見極めます。」

会社の生産能力、設備

プレーンスティッチ社との提携を検討しているデザイナーや衣料品会社は、業界の慣習である最低注文数がないことに対して好意的に考えてます。最低注文数はスタートアップ企業にとって大きなハードルだからです。 50-100ユニットは、小規模なデザイナーにとって一般的ですが、さらに小規模な注文を依頼する交渉が出来ます。プレーンスティッチ社の設備は、シングル針とダブル針の直線縫いミシン、フラットフェルトシームミシン、カバーステッチ、タックミシン、縁かがり用ミシン、結束ミシン、縫い目の見えないミシン等々、幅広い縫製機器 等々があります。

プレーンスティッチ社が提供する仕事の詳細については、こちらをご覧ください。


製造における技術(ハンズオン):プレーンスティッチ社(PLAIN STITCHES SEWING COMPANY)縫製業,メーカーズロウとの協業

2015年3月24日:アナログウォッチコーの投稿

製造における技術(ハンズオン)シリーズ

製造における技術(ハンズオン):イーストフォールズグラスワークス社(EAST FALLS GLASSWORKS)手作りガラス器

(動画2分8秒 音が出ます)

フィラデルフィアのイーストフォールズグラスワークス社(EAST FALLS GLASSWORKS)

 

2006年にジョンゴールドバーグ氏により創設された工房は、地元のガラス作家のためのオープンスタジオであると同時に、クラスに参加してスキルを学ぶことができる周辺地域の教育施設でもあります。ここはジャーマンタウン/マナユンク地区で唯一の吹きガラス製作施設であり、芸術に興味のある人なら誰でも利用できます。

工房責任者のニコライクリステンセン氏は、センターで行われているさまざまな種類の作業について話してくれました。契約製作、1回限りの作業、小規模のプロトタイプ作成、さらにはカスタムデザイン作成まで、この工房はデザイナー、アーティスト、またはクライアントと協力して創造を現実化してます。

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工房責任者、ニコライ クリステンセン氏

私たちが取材とビデオ撮影した2人のデザイナー、ミランダワーク氏とスキッチマニオン氏が共同で「Workingman Handmade」を作成しています。彼らは契約製作を専門とし、Etsyのホームページで販売する独自のデザインの数々を手がけているガラス器製造デザイナーです。今回、彼らの象嵌細工を施したガラスのカップ作成を、溶融から完成品に至るまで撮影しました。

作業工程

最初に作成者は、炉から熱せられたガラスを火吹き管に集めます。粘性のあるガラスが重さで変形しない様に、ガラスが不均一に形成されない様に、細長い菅を継続的に回転させる必要があります。ブロックと呼ばれる小さな木製の道具を水に浸し、ガラスを滑らかにするために使用されます。

熱いガラスが湿ったブロックに接触すると、蒸気が発生し、ガラスはその縁に沿って移動され、ゆっくりと滑らかに成型されます。ガラスは急速に冷却されるので、作業を続けるには継続的に再加熱する必要があります。

成型用の平らな鉄板(A marver table)を使用して形を平らにし、ガラス管が形成された反対側より、火吹き管から少量の空気を送ります。空気はガラスの最も熱い部分に移動し、内部で膨張します。これが、ガラスが中空に成型され容器に形作られる基本的な方法です。

成型と必要な型を作りながら都度必要箇所を修正し、同時にガラスが冷めないように素早く作業する必要があるため、ガラス管吹きには優れた技術が必要です。別の溶融されたガラスが集められ、平らな鉄板の上に置かれた繊細なデザインの1つに落とされます。着色されたガラスパウダーがデザインに貼付けられ、溶けて熱いガラスに付着します。次に、前に型取ってあった足型を底面に取り付けて、器の底を作成します。万力や大きな鋏を使用して、必要に応じて成形および切断します。

デザインが満足できるレベルに達したら、火吹き菅を取り外して底を滑らかにします。その後、ガラスの部位が均一な温度になり、製造後にガラスに亀裂が出ないように、12〜15時間の間、焼きなましの窯に移されます。

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ランダワーク氏とスキッチマニオン氏の手製のガラス作成を上記のビデオにて実演してます。

イーストフォールズグラスワークス社の詳細、クラスの受講、居住しているアーティストとの可能性のあるプロジェクトの話し合いに興味がある場合は、eastfallsglass.comでウェブサイトを確認するか、info @に質問があればメールでお問い合わせください。 最後に、グラスワークスチームが作業中に来て撮影の協力をしてくれたことに感謝します。


製造における技術(ハンズオン):イーストフォールズグラスワークス社(EAST FALLS GLASSWORKS)手作りガラス器

2015年1月13日:アナログウォッチコーの投稿

製造における技術(ハンズオン)シリーズ

製造における技術(ハンズオン):ハンティンドンヤーンミル社(HUNTINGDON YARN MILL)アメリカ製メーカーとしての製糸業

(動画:1分38秒 音が出ます)

この記事は、「ハンズオン」の7番目の記事です。「ハンズオン」は、製造と製造に関わる人々、機械、および製造工程を称えるための一連の非公式の投稿です。

フィラデルフィアのポートリッチモンド地区のすぐ近くに家族経営のハンティンドンヤーンミル社があります。工場建物、機械、そして人々は、フィラデルフィアの歴史的な製造業の過去を反映しているだけでなく、地域で生産したいと考えているデザイナーやメーカーに対して、隠された宝石が発見されるのを待つように、この会社も再評価されるべきだと考えます。もし製造工程の良し悪しが分かっており、製造のプロセスについて十分な知見を持っている場合は、この地でデザイン及び製造ができることが利点です。

会社概要

ハンティンドンヤーンミル社(Huntingdon Yarn Mill)は、Fay氏とMajid Jarah氏が所有しています。 Majid氏は30年前にこの会社のビジネスパートナーとして働き始め、その後工場の経営権を購入しました。それ以来、このビジネスは家族や友人関係と同様に、重要な生活基盤となりました。約50人の従業員が従事しており、そのほとんどが近所に住んでいます。彼らはこの地域の他のほとんどのメーカーの従業員と同じ働き方をしているようです。経営者は従業員を家族を愛するように大事にしています。兄弟、配偶者、およびさまざまな世代の家族全員が同じ屋根の下で働いているのを見ることは一般的です。

天然繊維、絹、リネン、レーヨンの素材であろうと、製品品質が最も重要な要素です。ハンティンドンヤーンミル社は、高品質の素材を生産することで顧客の支持を得ています。オーナーのMajid Jarah氏によると、この際立った高品質の理由は、新しい機械は細部を実現できない一方、完璧な細部を再現することが出来る1930年代製の実績のある紡績機械を大切に使用することによるものです。

2年前、ハンティンドンヤーンミル社は「アメリカ産の糸」を発売しました。これは、米国で製造および染色された消費者向けの糸に焦点を当てた派生商品です。同社は3つの主要市場向けの糸に焦点を当てています。家庭用家具向け、衣類/アパレル向け、手編みクラフト産業向けです。これらの中の1つに金属糸の使用があり、金属糸とナイロン、レーヨン、アセテート、またはシルクを組み合わせの製品に特長があります。

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製造工程

ウェインミルズ社を紹介した最初(VOL-1)のハンズオンビデオでは、同様に製造プロセスについて詳しく説明しているので、ここでは簡単に触れます。糸は、生産、染色、仕上げの3つのステップで製造されます。

1.糸は、撚り機や巻き機と呼ばれる機械を通して送られ、糸の巻き枠へと巻かれて行きます。徐々にこれら機械を通りながら糸となり、大きな「かせ」に巻き取られ、独特のパターンまたは模様を作成します。「かせ」とは、基本的に素材を緩く枠に巻かれた状態です。

2.この「かせ」はさまざまな染色材に浸されるため、糸材料は緩く巻かれております。すべての工程で、特有の染料に浸され、次に洗浄され、最も純粋で最もきれいな色へと染料処理が行われて行きます。ハンティンドン社は、素材のタイプに応じて、自然染料と酸性染料を使用しています。

3.ゆるく巻かれた「かせ」は、染色後に乾燥室で吊るして乾燥させます。その後「かせ」は最後にスピンドルに巻き取られて製品化し、様々なメーカーや繊維業界、一般消費者に販売される準備が整います。

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社長からの手紙

社長のMajid Jarah氏が自社のウェブサイトに「ハンティンドン社がどういう会社であるか」を明確に表現している、社長から顧客、従業員に向けてかかれたメッセージがあるので、ここに紹介します。

「親愛なる会社関係者、お取引先、取引を検討していただくお客様へ,

(社長の私は)イギリスのマンチェスターにある繊維大学を卒業後、ハンティンドンヤーンミル社の購買エージェントとしてアメリカでビジネスを始めました。その後約14年前に、私は多くの方より出資を得ることにより、この会社の経営権を取得しました。 この会社は30年以上のテキスタイルの経験があり、アメリカ国内のテキスタイルメーカーであることに誇りを持っています。

ハンティンドンヤーンミル社の従業員は、今後何年にもわたって我々の会社で仕事を続けたいと望んでいる50人のチームです。私たちは本当に家族経営のビジネスです。工場長のジェシー氏は、彼の人生のほとんどでを繊維業界で働いています。当社のオフィスマネージャーであるバーバラ氏は、25年以上会社で働いています。彼女の母親、ロレッタ氏は、3年前に引退する前に50年以上ここで働いています。バーバラ氏の娘も3年前まで一緒に働いていました。妻のフェイは、染色部門とマーケティング部門で働いています。私の娘のランナとサラは、学校が休みの時はいつもアルバイトをして手伝ってくれてます。

家族経営の企業として、私たちはサプライヤーや顧客に対して、製品品質の価値に忠実であり続ける約束をします。そしてできるだけ国内メーカーから原材料を購入しています。アメリカのサプライヤーに仕事を依頼することは、私たち自身の仕事も保証されることです。アメリカ人の間では、アメリカ人自身が国内の仕事を作り出すことに輝かしい価値を見出しますが、いざ仕事を依頼する際は、コストの関係上この行動を取ることに消極的になります。

海外から製品を購入する方が、費用対効果が高いように見えるかもしれませんが、結果は必ずしも、品質効率が良い選択であるとは限りません。国内メーカーは未だ世界で最高品質の製品を作っています。しかしながら、私たちが今行動を起こさなければ、国内メーカーが提供している貴重で利用可能なリソースを失うでしょう。最も信頼性の高い羊毛と綿紡績機は未だアメリカにあります。信じられないかもしれませんが、当社は目新しい糸を中国に発送しており、そこではアメリカに戻る前に衣服にされています。

昨年、ニューヨークで開催された繊維展示会にブースを出展しました。若いデザイナーの訪問者のほとんどは、フィラデルフィアに未だに繊維工場があったことを知り驚いていました。同時に、大手ファッション企業は、顧客がアメリカ製の製品を要求していると発言しています。 「なぜ国際的に有名なアメリカの会社にもっと多くの製品を売れないのか」と尋ねたとき、それは考え方の問題だと言われました。アメリカ製の製品と、より高価なヨーロッパ製の製品のどちらかを比較選択できるデザイナーは、事実と異なる口実を用いて、アメリカ国内の製造品を選ばないでしょう。

機会を与えられれば、米国の製造業者は海外のサプライヤーと同等かそれ以上の製品を製造できることは間違いありません。その結果として国内一貫製造の安心と品質信頼を得ることができます。アメリカ製品を選択することは、アメリカ人に仕事を提供し、私たち全員にとって良い循環となります。

この機会に、海外製品とアメリカ製である弊社製品を比較検討していただければ、我が社への選択が正しいことを証明できます。お読みいただきありがとうございました。社長 Majid Jarah 」

独自の糸の生産を検討している、または興味がある場合は、www.hymill.comに是非アクセスしてください。 今回の見学を促進してくれたカレンランダル氏とフィラデルフィア商工会議所に感謝します。


製造における技術(ハンズオン):ハンティンドンヤーンミル社(HUNTINGDON YARN MILL)アメリカ製メーカーとしての製糸業

2014年11月5日:アナログウォッチコーの投稿

製造における技術(ハンズオン)シリーズ

製造における技術(ハンズオン):カルマナデザイン社(Carmana Designs)木製家具製造

この記事は、「ハンズオン」の6番目の記事です。「ハンズオン」は、製造と製造に関わる人々、機械、および製造工程を称えるための一連の非公式の投稿です。

(動画2分19秒 音が出ます)

カルマナデザイン社の紹介

1981年に設立されたカルマナデザイン社(Carmana Designs)は、南フィラデルフィアのニューボールド群で操業されている家族経営の高級カスタムキャビネット製造および木材加工所です。高度に熟練したマスターキャビネットメーカーであるカルメン氏とインテリアデザイナーであるアンナマリアヴォーナ氏によってそれぞれ立ち上げられました。この創造的情熱を持った2人は、クライアントの要望からデザインを起こし、顧客の夢を家具として実現させます。

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会社の成り立ち

カルメン氏は、アンナマリア氏の祖父、ルイージ サマローネ氏から工芸技術を学びました。 4年間のトレーニングの後、カルメン氏は新しいビジネスを開始しました。 5,000平方フィート(約140坪)の小さな家屋から製作は始まり、カルマナデザイン社としてその場所から規模を拡大し、1999年に1715-19 McKean Streetにある複合施設に製造拠点を移しました。 1912年に建設された大きな正面玄関を持つこの建物は、旧アボッツアルダーニー乳業のオフィスとショールームであり、後方の建物には、牛乳を運ぶ馬のための馬小屋がありました。建物の石畳は今でもカルマナデザイン社のショップの床として残っています。現在、40,000平方フィート(約1100坪)のカルマナデザイン社製造工場には、イタリアとドイツから輸入された巨大な木材加工機械のすべてが稼働状態です。木材加工機械の使用により製作をより速く正確に行うことが可能ですが、キャビネット製作において、確実な手作業による組み立て、仕上げ、組み立ての技術が重要であり、伝統的な木工技術の全てが機械に置換えられるものではありません。

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作業工程

すべてのプロジェクトは、設計書作りから始まります。カルマナデザイン社はMicrovellum / AutoCADシステムで各工程の全てを図面化します。また作業所にあるアメリカ製の巨大なCNC旋盤に数値情報を入力するプログラムも包括してます。 CNC旋盤は部品を正確に切削し、製造におけるコストを効果的に削減し、従業員(通常はいつでも4〜7人のチーム)が複数の作業に同時に取組み、キャビネットを手作業で組み立てることを可能にします。そこから、部品は紙やすりで磨かれ、組み立てられて、東海岸で最大級の規模を誇る塗装専門業者の「ダブルダウンドラフト社」に運ばれます。製品は、クライアントの希望に合わせて調整された独自の塗装が吹き付けられ、エキゾチックで自然な木目を深く強調するために、独自の高光沢ウレタンシーラーが選択されることもあります。製造工程の最終段階は設置です。カルマナデザイン社は、クライアントに製品を満足してもらえるように、配送と設置のサービスも適時行っております。

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注文の75%近くが大規模な商業用途ですが、様々なデザイン依頼のために、テーブルトップや木製の脚などの単一の部品を作るための(たまに非常に短い時間で)個別注文が入る場合があります。木材部分とコーリアン(デュポン社の人造大理石ブランド)の両素材が店内で最大限の目立つように展示され、金属パーツは Meschino Metal Works という別の地元のフィラデルフィアメーカーで塗装されて仕上げされます。カルマナデザイン社は、本物を、手作りで、ハイエンド商品分野にて、高品質の受注生産のキャビネット製造、木工品製造、箱物製造、仕上げ、組み立てを一貫して行っております。

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カーペンターウォッチ(TEAK & BAMBOO)が左腕に!

カルマナデザイン社は30年以上にわたってビジネスを展開してきましたが、良い時期もあり、また悪い時期も乗り越えてきました。最近では、多くの地元の木材製造販売会社の業績が奮いません。しかしながら、 カルマナデザイン社は、これからの世代のためにカスタムキャビネットを丁寧に手作りするスタイルにてこれまで以上に業績を伸ばしております。

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アンナマリア氏とその娘、カルメンヴォナ氏

カルマナデザイン社 案内ページ https://www.carmanadesigns.com/


製造における技術(ハンズオン):カルマナデザイン社(Carmana Designs)木製家具製造

2014年8月19日:アナログウォッチコーの投稿

製造における技術(ハンズオン)シリーズ

製造における技術(ハンズオン):ペーパーボックススタジオとプリントフレッシュ社, 製品デザインビジネス

(動画1分36秒、音が出ます)

これは、製造と製造に関わる人々、機械、およびプロセスを称えるために捧げられた一連の非公式の投稿である、ハンズオンの5回目の記事です。

ペーパーボックススタジオの紹介

フィラデルフィアにて私たちのお気に入りは、アーティスト、メーカー、なんでも屋、製造業者、創造的な起業家達の信じられないほどのコミュニティです。市内の豊かな製造業の過去の遺産のおかげで、十分な空きスペースがあり、ミートアップ、スタジオ、ワークショップ、オフィスのための十分なスペースが確保できます。しかしながら、これらの場所が、以下に述べるペーパーボックススタジオで見られる場所ほど美しく、ユニークな場所であることはめったにありません。

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ペーパーボックススタジオは、1639ノースハンコックストリートにある32,000平方フィート(約900坪)の元倉庫を利用したオフィスで、アーティストやクリエイティブプロフェッショナルが商売を実践するための多目的スペースです。レンタル可能な25スペースは200〜2300平方フィート(約5.6坪~65坪)です。元は1880年代のタバコ、小型カバン、紙箱の工場でしたが、現在は新旧の素晴らしい集合体になっています。A/ C電源と暖房、wifi、簡易キッチン、むき出しのレンガ、復元された樹の梁、および装飾的なブリキ製の小物が点在していることなどが特徴です。

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現在、建物物件は満室ですが、興味のあるテナントはここで空席待ちリストにサインアップできます。レンタルスペースに加えて、ペーパーボックススタジオでのシェアオフィススペースは、9月1日に開始される予定で、小さなプライベートオフィス、オープンワーキングエリア、会議室へのアクセスを備えています。

プリントフレッシュ社

地元の起業家であるエイミー氏とレオヴォロシン氏によって設立されたペーパーボックス社のスタジオには、テキスタイルのデザインスタジオとして成功したプリントフレッシュ社が営業しており、今回私たちが訪問を楽しみにしていた場所です。

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プリントフレッシュ社は、ファッション業界において最先端の芸術性の高い作品を作成し、業界トレンドの最前線に立つことを目指しています。 Urban Outfitters、GAP Inc.、Abercrombie&Fitch Co.、Mango、Roxy、Billabong、Element、American Eagle、Aeropostale、J.Crew、Justice、Pottery Barn、H&M、Zaraを含むクライアントリストがあります。あなたがその事実を知っているかどうかにかかわらず、あなたは以前に彼らが素晴らしい仕事をした事を見たことがあるわけです。

2006年の設立以来、同社は現在20人以上の従業員を擁し主に知的財産ビジネスを扱っています。そしてプリントフレッシュ社は企業間での仕事で完結し、プリントフレッシュ社としての名前を出すことはありません。彼らは、ドレス・ビキニ・ショールなど、何にでも応用可能な生地のプリントデザインを著名ブランドのファッションデザイン部門に販売します。

将来の12〜24か月間の今後の傾向を予測することにより、デザインチームは週に最大115のパターンを作成し、それを顧客に提示して世界中の主要ファッションデザイナーに販売し、あなたが街で見かける流行のスタイルに影響を与えます。

再来年の夏など、誰がどのように流行するのかを予測できますか?社主のレオ氏は、彼らのプロセスを「思惑を持たせるデザイン」と表現しています。これは、プリントフレッシュ社が彼らのデザインの特性について特定の方向性にほとんど主張しないことを意味します。それよりむしろ、最先端のファッショントレンドや美術展、その他のポップカルチャーインジケーターに細心の注意を払い、クライアントの店舗で人気が期待されえるものを生み出そうとしています。レオ氏は、大まかに言えば「それは人々に本当の影響を与えているすべてに帰結するもの」と言います。彼は、「今日の革新が明日のビジネスです」であり、先を見続ける必要性を強調します。

プリントフレッシュ社の全ての仕事が思惑的であるとは限りませんが、その一面はあります。顧客に合わせて柔軟に対応する仕事も行っております。たとえば、クライアントは「マークジェイコブのショーで使われた鳥の絵柄の代わりに絵柄を蝶にして、青色のデザインができますか?」と言うことに応えるかもしれません。

仕事の工程

これら社の方針を前提として、デザインチームは作業を開始します。タックボードに固定された一連の画像は -「民俗」、「モザイク」、「真っ黒」、「魔法のじゅうたん」、「放浪癖」、または「動物の本能」などの単語と組み合わせたアイデアをピン留され、パターンと写真を使いながら彼らの創造的なプロセスのアイデアを具体化して行きます。

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同社のデザインの多くは、定型画像の様な明らかに不自然な見栄えを回避するために、手描きから始まります。次にスキャンして編集し、最後に特殊な裏紙付きの布に印刷します。これにより、最小限の変更のみで標準の大判プリンターを使用できます。次に、裏紙をはがし、パターンにラベルを付けます。これで基本的に準備が整います。

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単純に見えるかもしれませんが、レオ氏は微妙なアプローチが必要であることを説いています。彼のデザイナーは全員、東海岸のトップアートスクール出身の才能あるアーティストですが、テキスタイルを扱う時に効果を発揮するためには、非常に鋭い視点が必要です。デザイナーは、自分のする仕事がすべての最も根源的な質問に答えらることを確認する必要があります。つまり「あなたはそれを実際に着用したいと思いますか?」と。新しいデザインの挑戦は、美しいだけでなく、実用的であり、感情的な反応を呼び起こし、デザイナー自身と顧客はあらゆる意味において異なるかもしれませんが、クライアントを魅了させる芸術作品を産み続けることだと彼は言います。この会社で働く積極的なアーティストにとって、この事実は歓迎すべき社風だと思われます。

設計プロセスと同様に、販売プロセスも合理化されています。印刷された実際のサンプルは、スーツケースに入れられ、ロサンゼルスからロンドンのクライアントに提示され、その場で購入も可能です。商品は、印刷可能なデジタルファイルとして準備され配信されます。

その後、クライアントはプリントファイルをファッションデザイナーに引き渡すか、プリントフレッシュ社のCADチームとさらに協力して製品化することができます。彼らは、色を変えたり、違いのあるものに複製したり、違う特性を与えたり、特定の衣服のカスタムデザインを作成したり、ヴィンテージのパターンをデジタル化したりしながらクライアントのニーズを満たし、パターンを工場で使用できるために必要なことに協力します。

プリントフレッシュ社のアーカイブ

プリントフレッシュ社はまた、1800年代から1980年代に及ぶヴィンテージの布地と衣類の膨大な(30,000以上)アーカイブライブラリを誇っています。 それらはきちんと整理仕分けされており、想像できるあらゆる特性により分類されてます。風光明媚な何かが必要ですか?幾何学的な何か?何か航海?のようなイメージに対応できます。また、ビーズや刺繍などの特別な技法を例示する多数のサンプルもあります。

プリントフレッシュ社は、これらのヴィンテージアーカイブを閲覧し、インスピレーションを得てトレンドを解釈したいと願う国内外のクライアントが利用できるよう資料を公開しております。つまるところ、ファッショントレンドは循環的であるため、このようなコレクションは同時に過去と未来をつなぐヒントとなる場所です。

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私たち「ハンズオン」の取材意図

中小企業、アーティスト、および新進の起業家のためのあらゆるヒントを提供したいと思っております。 プリントフレッシュ社の顧客は、通常は大企業のブランド企業であるため、企画意図とは多少異なる取材でした。あなたのビジネスがそれほど大きくなくても、あなたがこの情報を有益と思ってもらえると思ったので、私たちはこの特徴のある会社を取り上げることにしました。おそらく、アートとビジネスの交差点に存在する多様な可能性を実現することに役立ちます。また、いつの日かあなたのビジネスが実際に多大な売上げを計上し、プリントフレッシュ社と連携して仕事が出来るようになるかもしれません。それは知る由もありませんが。多分今回の記事は、オープンマインドでビジネスの世界にアプローチするようにあなたを刺激し、かつてスティーブ・ジョブズ氏が好んで発言した「宇宙にへこみを作る(make a dent in the universe」」という言葉に感動するように、エイミー氏とレオ氏が享受した成功を見て、あなたが自分のビジネスを始めることへのヒントになればよいと思っております。

詳細については、PrintFreshStudio.comにアクセスしてください。今回の見学を企画推進していただいたカレンランダル氏とフィラデルフィア商工会議所に感謝します。


製造における技術(ハンズオン):ペーパーボックススタジオ

とプリントフレッシュ社(Printfresh & Paper Box Studios)製品デザインビジネス

2014年6月26日:アナログウォッチコーの投稿

製造における技術(ハンズオン)シリーズ

製造における技術(ハンズオン):アミュニールマニュファクチャリング株式会社(AMUNEAL MANUFACTURING CORP.)家具・電磁シールド製造

(動画:2分10秒、音が出ます)

今回の記事は、製造と製造に関わる人々、機械、およびプロセスを称えるための一連の非公式の投稿であるハンズオンの4回目の記事です。

磁気シールド製造からN.Y.5番街のハイエンド家具まで製造

アミュニール社(Amuneal)は1965年にHarriet氏とSy Kamen氏によって始められました。 Sy氏は当時電子機器のセールスマンで、顧客が機械の磁場に敏感になっていることに気付いていました。彼は機会を得て、Harriet氏と一緒に磁気シールドに焦点を当てたビジネスであるアミュニール社を始めました。彼らは、地球の磁場から磁気をシールドする特別な独自技術を保持しています。たとえば、半導体には磁気シールドが必要です。彼らは1975年にフィラデルフィアのフランクフォード地区の現在の場所に工場を建設しました。

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彼らの名前はどういう意味でしょうか? 「ミュー(mu)」は、磁気シールドを構築するための材料であるmu-metalを指します。 「ニール(neal)」とは、磁気シールドの製造過程のアニーリング(熱処理 annealing)を指します。 「A」は、当時の業界リストでの有利な検索順位(ABC順にて)を得るために先頭に付されアミュニール(Amuneal)という名前が作成されました。

政府との契約移行や電子工学領域における当時の業界変化に伴い、アミュニール社は事業を拡大する必要がありました。 1993年に息子のアダム氏が会社を引き継ぎました。この会社は、時代と技術の変化と共に進化するメーカーの1例です。

過去に、アミュニール社は磁気シールドのアメリカにおけるトップサプライヤーの1つでした。今日、ビジネスは分社化されているようです。彼らは今も磁気シールド製造を行っていますが、最近のビジネスの大部分は、「バーニーズニューヨーク」などの主要な高級小売り顧客、「ローマンやウィリアムズ」などのハイエンドの建築会社、彫刻家 ミキョンキム(Mikyoung Kim)などの優れた芸術家向けのカスタム製作プロジェクトが中心です。ビジネスの一部は家具やディスプレイの「標準製品」製作にも重点を置いています。 「The Collectors Shelving System」は、ソーシャルメディアサイトのPinterestで最近話題になりました。 「ある日、問合せ電話が50回ありました」とデザイナーのConnell Carruthers氏は言いました。

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会社の構成(場所、製造物、従業員の役割)

現在、アミュニール社は3つの工場と1つのショールームで構成されており、ここフィラデルフィアにあります。彼らの最新の工場は空港の近くにあり、製造された製品の最終目的地に簡単に配送が可能です。

彼らの専門は、独特の金属仕上げ、特にヴィンテージ金属の複製加工です。彼らは殆ど全ての基板に亜鉛、ピューター、ブロンズ、ステンレス鋼、真鍮などを塗布することができます。彼らは、木材、プラスチック、ガラス、室内装飾品など、全ての材料を取扱う事が出来ます。

約108人の従業員チームは、さまざまなバックグラウンドを持っています。創造的な仕事のいくつかはオフィスで行われ、工業デザインの背景知識を持ち、クライアントと協力し、コンセプトモデルや最終計画のレンダリングに時間を費やしています。他の機械技術者、企画者、アーティストは、オフィスの背後にあるメインの倉庫で働いています。ここで、製造の魔法が起こります。また、磁気シールドや金属処理のための、華氏2500度(1,370℃)まで加熱できる工業用水素駆動オーブンがあります。オーブンを使用する時間から、材料を冷却するまでの時間まですべてがプログラミングされてます。

工場の上の階には、「ファインダールーム」と呼ばれる特別な部屋があります。このスペースには、ヴィンテージの素材、本、版画の美しいコレクションが収められています。ここは、彼らが心を落ち着かせ、ブレインストーミングをし、新しい目標のための閃きを見出すための場所です。

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特別な技術を必要とする仕事が入ってくると、「グラウンドワーク社」または「ロバートトゥルーオグデン社」と協業を検討します。 アミュニール社は、これらの企業とビジネスアイデア、作業工程、仕入先を共有しているため、関係性を大切にしています。また、かつて電力会社の変電所を、創造的なビジョンと製造を強調するショールームに生まれ変わらせた「アメリカンストリートショールーム」社とも事業アイデアを共有しています。

アミュニール社はニッチ市場で事業を展開しているようですが、小規模な仕事、特に創造的な仕事を中心に受託しています。彼らは、小規模な一回切りの仕事から、数百万ドルの莫大な数のプロジェクトまでの経験があります。彼らの専門知識は多様であり、素材選択や材料選びや加工の卓越性は群を抜いています。これらの話を聞くと私たちはワクワクします。-あなたは知らないでしょうが、いつか私たちは銅と真鍮メッキにて時計製作の企画をしているからです。

詳細については、www.amuneal.comにアクセスしてください。この旅行を促進してくれたカレンランダル氏とフィラデルフィア商工会議所に感謝します。

その他の事実

-アミュニール社はニュージャージー州の地元の金属サプライヤーを使用しています。

-彼らは本年、自らの木材展示場を開店しました。

-彼らは1日4〜5件のプロジェクト見積もりを受けています。

-平均して、製造プロジェクトには6〜8週間のリードタイムが必要です。

-アミュニール社は自然環境への影響に最大限配慮しています。 全ての排出された液体は回収されて化学廃棄物処理会社に持ち込まれます。彼らは全ての金属をリサイクルし、低VOC(=揮発性有機化合物)の塗装ブースを持っています。 彼らは環境管轄する機関と良好な関係を築いております。

-アミュニール社は月に1度、従業員とビジネスや健康について話し合う会議を持っています。 従業員が空気の質に懸念を表明すると、会社は5か所で48時間テストを行いました。 最終結果は? 空気は非常に清浄なレベルでした。


製造における技術(ハンズオン)Vol.4:アミュニールマニュファクチャリング株式会社(AMUNEAL MANUFACTURING CORP.)

2014年6月4日:アナログウォッチコーの投稿

製造における技術(ハンズオン)シリーズ

製造における技術(ハンズオン):シオ・メタルワークス(Sio Metalworks)鍛冶、金属加工

 

(製作工程紹介動画、3分11秒、音が出ます)

今回は、製造と製造に関わる人々、製造機械、および製造プロセスを称えるために捧げられた一連の非公式の投稿であるハンズオンの3回目の記事です。

美しい作品を製作するために重要な1人の人物が必要です。

これまで、ハンズオンは伝統的な意味でより大きな製造業に焦点を当ててきましたが、本質的に完全な手作業での製品作り、1つの製作作業ごとに1つの製品を産み出しているメーカーにも光を当てたいと思います。そのため、今日は、シオ・メタルワークス(Sio Metalworks)の代表であり唯一の製造技術者であるカールソン氏に会い、今までとは違う視点にて製造過程を紹介したいと思います。

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シオ・メタルワークスは、フィラデルフィアのケンジントンセクションを拠点とする特別有名な大規模メーカーではありません。しかしながら、この場所に居を構えるその理由は簡単です。かつて産業地帯だったこの地区は家賃がかなり安く、カーソンのような職人が工芸品を開発するための十分な場所を確保できるからです。

シオ・メタルワークスには、巨大な倉庫の様であり、あらゆる種類の製造機械、木材や金属の積み重ね、その他の原材料でいっぱいのスペースが在り、ゴミであるのか誰かの新しいプロジェクトの試作であるのかどうかも確信が持てないものまで所狭しと並んでおります。強いて言えば、あらゆる種類の製造業者、大工、アーティスト、工芸作家のための実験場の様な場所です。

カールソン氏はフィラデルフィアの芸術大学で工業デザインの学位を取得して以来、2〜3年間金属を扱ってきました。彼は自らスキルを習得しました。住まいより自転車ですぐの距離にあるこの場所は、週末と週に2〜3泊して、大学の勉強を果たし、その後金属加工技術について更に詳しく学びます。カールソン氏は「禅」の精神にて手仕事を楽しんでいるようです。金属がハンマーの反復的に叩かれれ少しずつ変化して行く様を観察することは、一種の瞑想のように感じます。彼の仕事の好きなところに共感できます。

シオ・メタルワークスの拡大し続ける製品ラインには、やかん、照明器具、ブレスレット、銀器、マグカップ、カップなどが含まれます。

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本日、カールソン氏は、通常125ドルで販売している美しい銅のマグカップの作品を作るプロセスを私たちに見せてくれました。この価格は、それぞれの工程における集中力、製作時間、作業工程の緻密さを考えると非常に割安に感じました。

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道具

金属加工において基本的な2つの道具があります。ハンマーと金敷です。金敷とは-材料が打ち付けられる鋼のベースです。ハンマーは打ち成形する鋼片です。主にそれだけです!もちろん他の道具もありますが、他の殆どすべては、この2つの道具を補完するための道具です。

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カールソン氏と彼の使用する道具との関係の柔軟性に驚きました。私は何度か彼にいくつかの道具の具体的な名前について尋ねましたが、「ああ……それはただのハンマーですよ」と答えました。「私が学んだ金属加工は、学問とはかけ離れています。確かに、さまざまな目的のためにさまざまな金敷とハンマーがあり、それには素晴らしい実用性もあります。決められた”正しい”方法で作業を行うことについてはそれほど重要ではありません。いずれにせよ、適切な形状の工具で適切な金属を叩くことが重要なのです。」

カールソン氏のワークショップは、あらゆるサイズのハンマー、金敷、鉄床で満たされ、作業材料の損傷を防ぐために、すべて鏡面仕上げで磨かれています。彼のコレクションは、物々交換サイトや蚤の市から少しずつ集められたもので、自分で作ったものもいくつかあります。彼の金敷の1つは線路の一部分を利用したものでした。もう1つの注目は、加工され磨き上げられた大型ハンマーヘッドです。

この実用的で根源的な金属加工のアプローチにおいて、カールソン氏は次のように述べています。「金属加工労働者にとって、金敷とハンマーが全てです。」

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他のツールもあります。アセチレンガス溶接トーチ、処理と洗浄用の化学溶液のバケツ、測定ツール、そしておそらく最も重要なものは本の山です。カールソン氏は技術を独学しているので、ある意味これらの本はSio Metalworksの基礎となっています。そして、それらの本は非常に古い本でした。カールソン氏は私に、「金属加工技術は、非常に長く存在しており、その方法はほとんど変わらず、これらの技術は時代遅れにならない」と思いしらせてくれました。

過程

この作品製作を通して、カールソン氏は銅材を使用していました。すべての金属の特性はわずかに異なりますが、想定しているほどの違いはありません。主な違いは硬度であり、金属の輝きにおいて、銅は柔らかく光ります。素手で曲げるのは比較的簡単ですが、銅材でさえ銀や金などの貴金属よりも硬いのです。シオ・メタルワークスは、銅材だけでなく銀での製作も請負いますが、委託されたプロジェクトでない限り、通常高価すぎて使用はできません。

常に銀材で作業するのが理想的ですが、予算的に銅材での作業が多くなります。どちらにしても特性が良く似ています。金属加工の本質として、カールソン氏は銅材に銀細工の技術を適用しています。彼はこの技術を今日私たちに示してくれました。

 

1)ひだ付け締め

このマグカップは、直径8インチ(約20㎝)の20番規格厚の銅板から作ります。最初のステップは、金属を「ひだ付け締め」して「斜め曲げ」加工をすることです。金属加工において、構想段階では線をスケッチする時のように大まかな輪郭を描き、製作しながら徐々に調整していきます。この風景は上のビデオで見ることができます。

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ひだ付け締めは、金属を穏やかな波状の円錐形に形成するために、凹んだ金敷で行われます。

sio_metal2)丸め加工

次のステップは、マグカップの形に仕上げるため、形を作り始めることです。カールソン氏は再び銅片を金敷の上に置き掛け、ベースをハンマーで叩き、同心円の縁に向かって上向きになるように作業します。目標は、マグカップの側面を約20度の非常にわずかで均一な角度で「上げるように曲げる」ことです。この角度は、金属のひび割れやしわを防ぐのに十分な角度です。

3)焼きなまし

小さな角度で銅片を「上げ曲げ」した後、マグカップとなる銅片はフリスビーのような形になり、それを焼きなましする時が来ました。一連の全ての叩き加工は銅を「加工硬化」させ、それは靭いのですが、脆くなっております。 「焼きなまし」作業は、さらなる曲げ加工をするために火を入れる事で金属を柔らかくする作業です。カールソン氏は、トーチのディスクを華氏1100度(600℃)に合わせて、円形の金属を加熱します。午後に訪問した時は普通に見えましたが、夜暗い時には桜が咲くような色になるとカールソン氏は例えます。

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加熱後、そのままバケツの水に入れて冷やし、別のバケツの酸ですすぎ、表面に形成された黒い酸化物を除去します。カールソン氏は私に金属がどれほど柔らかくなっているかを感じるように指示しました。彼の指摘は正しい様です。私が製作した物では、誤って曲げ過ぎてしまった箇所がありましたが、次のステップで修正できると彼は保証してくれます。

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実際、次のステップにて再び曲げ加工を行い、今回はより鋭い角度に仕上げます。この特製のマグカップの完成には、同様の作業を4〜6回の繰り返すこと、つまり縁の曲げ加工をしてから部分が完了する前に焼きなましを複数回行う工程を要します。

4)平滑仕上げ

銅が実際にカップの形状になるまで曲げられたら、表面を仕上げます。これは、「平滑仕上げ」と呼ばれるプロセスです。この作業過程では、平たい研磨されたハンマーを使用して、表面を何百もの小さな穴になるように叩きます。その効果は、まるでディスコホールのマジックボールやカットダイヤモンドのような形状です。

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上の写真のように、表面をより軽く小さいハンマーで細かくすることもできます。カールソン氏は、銀器の場合のように、反射率が高く均一な表面を与えるために、全ての小さな凹凸を滑らかに加工します。

5)縁の丸め

最後に、マグカップのボディが完成したら、口当たりが良い様に、金属の凹凸を隠す様に縁のバリを丸めて完成です。

6)持ち手の鍛造取付

ほぼ形状が出来上がってきましたが、最後のステップで、1本の銅線から持ち手部分を鍛造して取り付けます。この作業は、最も大胆で騒々しい工程です。カールソン氏はハンマーを肩越しに大きく上げ、銅線を平らにするために大きな動きで叩きます。ワークベンチに耳栓の箱があるのが良く分かりました。

次に彼は糸鋸を使用して端をY型に分割加工し、成形を続けます。溶接する事も出来ますが、今回は持ち手をマグカップにリベット留めします。

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7)仕上げ

最後に仕上げとして、カールソン氏は硫黄混合の化学溶液にマグカップを浸します。この化学物質は、表面に緑青を生成します。緑青の表面部分は研磨されますが、窪み部分は緑青が残るので、一昔前の豪華な時代を思わせる外観に仕上がります。次に、輝きと緑青を保護するように腐食防止剤が塗布されます。これにて完成です。

出来上がりました!

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カールソンさん、私達に手解きをしてくれまして、どうもありがとうございました。

更に詳しい製作工程、作業工賃、連絡先情報などはシオ・メタルワークス(Sio Metalworks)の詳細、siometalworks.blogspot.comにアクセスしてください。

また販売サイトEtsyのシオ・メタルワークス(Sio Metalworks)でも作品を販売中です。


製造における技術(ハンズオン)、ボリューム 3

: シオ・メタルワークス(SIO METALWORKS) 鍛冶、金属加工

2014年3月23日:アナログウォッチコーが投稿

製造における技術(ハンズオン)シリーズ

製造における技術(ハンズオン):サービスダイカット&パッケージング会社 紙器製造

ハンズオン、ボリューム 2.-  時計の外装紙箱の製造について

私達の日常生活は物で満ち溢れております-私たちが日常的にやり取りするものや、ブラケットのようにありふれたものもあります。 私たちの家、都市、そして生活を構成するこれらのアイテムについて本当にどれだけ知っていますか? ベルトや靴の作り方を知っていますか? 自分の周りにあるものを作るのにいくつのステップが必要か知っていますか? 私たちの周りのすべてが誰かによって作られたことを忘れがちです。 製造業は世界を動かします。私たちアナログウォッチコーは、プロセス、ツール、関係者を理解し、共有することを目指しています。

(下記紹介動画、2分33秒 音声が出ます)

今回は、製造会社と製造に関わる人々、機械、およびそのプロセスを称えるために捧げられた一連の非公式の投稿であるハンズオンの2回目の記事です。

今週は、フィラデルフィアのケンジントン地区にある、独自のパッケージングメーカーであるサービスダイカッティングアンドパッケージング会社(Service Die Cutting and Packaging Corp)の許可を得て、製造内部の実際のツアーを行いました。7人の従業員を擁するこの会社は、1963年から操業しています。

建物は一見して目立たない倉庫のようですが、古いレンガと色あせた外見の裏側でどんな素晴らしい機械が動作している様子は、外からは想像もできないでしょう。

会社設立

事業はスタンリー・クンツ氏によって1963年に開始しました。彼の時代には、電子メールや「今は当たり前のイラストレーターのアートワークファイル」などはありませんでした。実際、2003年に息子のジェーソン・クンツ氏が引き継いだときに、このビジネスに初めてのコンピューターが導入となりました。以後現在まで、ジェイソン氏が10年以上にわたり経営しています。

なぜアナログウォッチコーはサービスダイカットパッケージング会社を選択したのか?

複数の可能な事業者から見積もりとサンプルを入手して数週間検討しました。できるだけ多くの顧客企業や材料業者と緊密に仕事をしている会社が重要な要素であることが分り、最終的にサービスダイカットパッケージング会社に私達の時計外装箱の製造依頼をすることに決定しました。これにより、「製品ビジョンの一部であるパッケージ」を作成する事に重要な、製造会社と担当者と直接深い関係を築くことができました。

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私たちのようなブランドにとって、デザインに焦点を当てた場合、このような深く緊密な信頼関係が不可欠です。もし貴方がアナログウォッチコーの製品試作を「何度も製造業者とやり取りをして」作り上げていることを御存じでしたら想像に難くないでしょう。地元に製造工場があることで、パッケージングの仕組み、依頼手順、および将来のプロジェクトのための改良点、期間内に製造可能な数や品質の限界、パッケージの種類などについて理解を深めることが、双方にとって可能です。

 

成型からすべてが始まるService_Die_Cutting_and_Packaging_Corp

箱型に成型したい場合、まず金属の型抜きを製作します。基本的に、木片に鋭い刃があります。この木片を使用して、曲げられ切り取られる用紙にスタンプで押して成型します。型は基本的に「大きなクッキーカッターの様な」ものです。切断・曲げのための木型は、アナログウォッチコーが買取って作成依頼します。購入してあるので、将来の再生産の際に再び使用することが出来る型なのです。

 

 

紙箱のデザインがなされ、デザインが紙に印刷されます。

ジェイソン氏は、曲げの線が曲げ型と同じ寸法でレイアウトされたイラストレーターファイルを送ってくれました。次に私達がデザインを完成させ、アートワークファイル上に保存し、ジェイソン氏に送信して、印刷できるように完成しました。カッティングの型と同じように、アートワークファイルは製作段階でアナログウォッチコーが購入したもので、後々の印刷用に保管されます。

段階1:印刷

ビデオで話しをしているエース氏は紳士で、平らな無地の紙片を印刷機に通します。彼は18年間サービスダイカットパッケージング会社に従事しています。

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この印刷機は、自然光が降り注ぐ工場の2階に設置されている美しい機械です。無地の印刷される紙片の長方片がフィーダーと呼ばれる印刷機の一端に装填されます。マシンに電源を入れると、紙片が吸入され、印刷版に近づき、さまざまなローラーと隙間を通過します。回転する印刷版にインクを塗布するインク溜まりがあり、回転する印刷版が回転するゴムの「ブランケット」にインクを転写し、最終的に最終画像を紙片に転写します。完成して印刷された無地の紙片は、最終的には機械の出口側に排出され、素晴らしい均一な紙の束になります。

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段階2:切断

印刷された厚紙の束には、これからカットされて折り目を付ける必要があります。これは、70年代から使用されている高品質のトンプソンプレス社製の機械で行われます。 1時間あたり約1200箱の切断処理ができます。この場でクリス・メレット氏と出会いました。50年働いている叔父のジョーがいるクリス氏は、陽気で友好的な方で、彼もここで10年働いています。

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この部屋は、以前の仕事でのこされた型が保存されております。

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これが私たちの製品のカッティングプレスの型です。緑の部分は折り目のついた枠型です。

プレスの操作を開始する前に、カット型を「折り目のついた紙型」と呼ばれる枠に合わせる必要があります。これは基本的に、プレスの平らな部分に固定された鋭くないエッジを持つゴム製の型です。適切な用紙の配置のための設定もあります。プレートは材​​料に対して切断型と折り目紙型の間に押し付けられ、同時に折り目を切断して成型します。

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型抜きプレスの前のクリス。彼は10年間この会社に在籍してます。

切り取られていない部位を拾い上げ、それを横にして切り、次にすぐに取り除いて次の材料を置くことが工程に仕上げるためには、素早い手捌きと品質を確かめる目が重要です。

段階3:接着と折曲げ

最後のステップは接着と折曲げです。倉庫の隅には、接着・折曲げ機と呼ばれる40フィート(約12.2m)以上の大きな機械が設置されてます。ここでフレッド氏とマーク氏に会いました。彼らはここで10年以上一緒に働いており、この日、私たちの箱が正しく成型されていることを確認する担当者でした。

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機械には、接着と折りたたみ箇所である、装填端と乾燥端があります。一連の回転するホイールとベルトを持つ中心台から移動台に沿って、印刷された紙は移動します。接着剤は、移動台の塗布適用装置から排出されてきます。次に、直角から平に傾斜のある緑色のゴムベルトの上に、用紙を押して形にします。次に、箱は機械の乾燥端まで巻かれて移動され、そこで乾燥棚にて風で乾します。

段階4:どれ位の数をパッケージの紙箱の形に折曲げる必要があるでしょうか?

生産の最後の工程は、最終的な商品箱を受け取る箇所でした。これらの紙束は、約2000個の完成される製品箱の分量です。これらを見て、製品を最終的に手にした時と同じくらい気持ちが高まりますが、次に手間のかかる手で折曲げる作業が必要である事を考えなければなりません。

アナログウォッチコーの場合、箱折り作製時に、友人や支持者の多くから助けを得て作業しております。彼らの応援に感謝しております。支援者に頼るこの方法は長期的にも持続可能な方法ですが、私たちはより良い方法を研究しており、他に適切な方法が思いついたら試して見るつもりです。

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サービスダイカットアンドパッケージング会社の詳細については、www.servicediecutting.comにアクセスし、ジェイソン氏にアナログウォッチコーから紹介されたことを是非伝えてください。


製造における技術(ハンズオン)、ボリューム 2  時計外装の紙箱の製造

製造における技術(ハンズオン):サービスダイカット&パッケージング会社(Service Die Cutting and Packaging Corp.)紙器製造

2014年3月11日:アナログウォッチコーによる投稿

製造における技術(ハンズオン)シリーズ

製造における技術(ハンズオン):ウェインミルズ会社(Wayne Mills Co.)布地織り製造

ハンズオン、ボリューム 1.-  時計ストラップの製造調査へ

私達の日常生活は物で満ち溢れております-私たちが日常的にやり取りするものや、ブラケットのようにありふれたものもあります。 私たちの家、都市、そして生活を構成するこれらのアイテムについて本当にどれだけ知っていますか? ベルトや靴の作り方を知っていますか? 自分の周りにあるものを作るのにいくつのステップが必要か知っていますか? 私たちの周りのすべてが誰かによって作られたことを忘れがちです。 製造業は世界を動かします。私たちアナログウォッチコーは、プロセス、ツール、関係者を理解し、共有することを目指しています。

今回のハイライトを動画にてご紹介します ※(1分10秒 音が出ます)

今回の記事は、これらの人々を称え、彼らの仕事や技術への熱意探究に敬意を示した、一連の非公式の投稿-「製造における技術-ハンズオン」の最初の記事です。

ウェインミルズ会社(Wayne Mills Co.)は、5代続く家族経営の繊維工場です。彼らは1910年以来、ここフィラデルフィアでストラップ、ツイル、テープ、バインディングを織り続けています。1947年に彼らは彼らは現在のこの場所に移動してました。彼らの施設は10の建物で構成されており、織り、糸撚り、染色、仕上げ、梱包に専用の部屋があります。

ウェインミルズは約65人の専任労働者を雇用しており、そのほとんどが20年以上会社に勤務しています。彼らは、消費者製品からファッション業界、医療、軍隊まで、160以上の取引に完成品を提供しています。

 

糸撚り(WARPING)wayne_mills

私たちのツアーは糸撚り部門から始まりました。織りにおいて、糸撚りとは、フレームまたは織機に張力をかけた縦糸のセットです。経糸の上下に挿入される紡ぎ糸またはより糸は、緯糸と呼ばれる。整経室の一端に2台の整経機があります。私たちがいる間、彼らはポリエステルと綿の糸を走らせていました。これらの機械は、糸のスプールを含むスピンドルを備えた棚の列ごとに供給されます。何百もの糸が大きな糸のスプールに似た縦糸に自動的に巻き取られます。

 

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彼らが使用する綿の大部分は米国南部からのものです。長年にわたり、ウェインミルズ会社は設立依頼、綿産業内で確固たる関係を築いてきました。これらの製造協力関係において、使用される製品が長期間一流の品質であることを保証してきました。

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織りの部屋は見ものでした。少なくとも30台の織機が同時に稼働している-部屋は振動していてびっくりする様な大きな音がしてました!ほとんどのマシンは、さまざまな幅とパターンを作るように設定されています。各織機には、その上に紡錘状の糸を保持するスピンドルがあり、その後、一連のホイール、テンショナー、および針を通して緯糸として供給されます。よこ糸がたて糸を通して織られると、それは材料の連続した細長い一片として出来上がってきます。

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ガイ・ブルベーカー氏です。ウェインミルズでどんな仕事をしてきたかを尋ねたところ、彼の答えは「ほとんどすべてですが、ほとんどは私が修正と改善をして働いてきました」でした。このような施設では、小さな部品を備えた非常に多くの複雑な機械があり、壊れたものを修正することは専門的な技術でなければならないことは明らかでした。

ガイの話はさらに続きます。話は変わり、彼は彼の兄弟のローランドがウェインミルズで働いていると私たちに話し続けます。それから彼はもう一人の兄弟ロドニーもウェインミルズも働いていると私たちに話します!ウェイン・ミルズ会社が従業員を気遣い、従業員も自分の仕事と会社を大事にしていることが良く理解できました。

糸のかせ(SKEINING)

製織後、スケイニングと呼ばれる次のステップに備えるためテープが用意されます。スケイニングとは、リールに巻かれた、ゆるく巻いた長さのテープ、織り糸、縫い糸を巻き枠に作成することです。かせは緩く巻かれるので、次の場所である染色所で染色されるときに、染料は均一に塗布されます。

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染色(DYEING)

2006年、ウェインミルズは1885年頃に建てられた創業以来の染色工場を近代化させました。彼らは旧態依然の染色の工程を見直し、それ以来この工場で効率的な染色を続けています。

染色プロセスは、最初にさまざまな色素と色素混合物をお客様の色仕様に合わせて、分量を混合することから始まります。ウェインミルズは、直接染料、反応染料、酸性染料、分散染料など、さまざまな染料タイプを扱います。染料のすべての分類において、製造に考慮しなければならない収縮の程度が異なります。

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前のステップで緩く巻かれたかせは、熱湯の大桶に吊り下げられ、染色、色定着、または濯ぎのために浸されます。染色単位の1つの長さに沿って、染料皿の上にて、5回のすすぎ、赤外線乾燥機、次に熱風乾燥機に材料を自動的に供給する、連続的な染料の作業工程があります。少なくとも2つの高速遠心分離装置もあり、高速回転サイクルを備えた家庭用洗濯機と同様な機能を果します。下の写真で濯ぎの工程を見せてくれたDoug Forgie氏は、35年以上ウェインミルズに勤務しています。

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ブロックとパッケージング(BLOCKING AND PACKAGING)

最後のステップは、完成した材料をブロックすることです。ブロッキングとは、材料を小さなロールに巻くプロセスです。これは熟練した手で行われ、手動および半自動の機械での巻き取りが行われます。

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これらのブロッキングマシンの一部は60年代にまでさかのぼり使われております。これは、工場内で必要な高品質の機械が使われてきた証拠です。完成した材料は、ロールにしっかりと巻き取られた後、梱包部門に移動され、世界中の顧客に出荷されます。

 

最後に、この工場見学の当初の目的は、時計ストラップの製造が可能であるか調査することでした。私たちの全体的な経験は素晴らしかったので、私たちは貴方とこの光景を是非とも共有したいと感じ、これからも素晴らしい製造に関わる技術の共有を続けたいと思っています。ツアーをリードしてくれたMary Jane Myers氏とMartin Heilman氏に特に感謝します。この見学を促進してくれたカレンランダル氏とフィラデルフィア商工会議所にも感謝します。詳細については、http://www.waynemills.com/ にアクセスしてください。

追伸・興味深いメモ:

・この工場施設は自然光がたくさん降り注いでおり気持ちの良い場所でした。
・ウェインミルズの社長であるマーティン氏は1969年に入社した時は、1時間あたり$ 1.50の給料から始めたそうです。
・工場排水に含まれる重金属や毒素の量が規定値であることの検査は毎月厳格に行われます。大都市にいることにはメリットがあります。廃水はフィラデルフィアの既存の水処理インフラで処理できます。そのようなインフラストラクチャのない場所にある工場は、廃水を池や貯水池に入れておかなければなりません。
・ペンシルベニア州は、米国で唯一の2つのジャカード織り企業が操業していることを誇りに思っております。ジャカード織りでは、織機は各縦糸を他の糸とは独立して仕上げるようにプログラムされています。この工程により、より複雑でマルチカラーにパターン化された織り物が製造されます。


製造における技術(ハンズオン)、ボリューム I  時計ストラップの製造調査へ

「ウェインミルズ会社(Wayne Mills Co.)布地織り製造」

2014年2月27日:アナログウォッチコーにより投稿

製造における技術(ハンズオン)シリーズ