(動画2分8秒 音が出ます)
フィラデルフィアのイーストフォールズグラスワークス社(EAST FALLS GLASSWORKS)
2006年にジョンゴールドバーグ氏により創設された工房は、地元のガラス作家のためのオープンスタジオであると同時に、クラスに参加してスキルを学ぶことができる周辺地域の教育施設でもあります。ここはジャーマンタウン/マナユンク地区で唯一の吹きガラス製作施設であり、芸術に興味のある人なら誰でも利用できます。
工房責任者のニコライクリステンセン氏は、センターで行われているさまざまな種類の作業について話してくれました。契約製作、1回限りの作業、小規模のプロトタイプ作成、さらにはカスタムデザイン作成まで、この工房はデザイナー、アーティスト、またはクライアントと協力して創造を現実化してます。

工房責任者、ニコライ クリステンセン氏
私たちが取材とビデオ撮影した2人のデザイナー、ミランダワーク氏とスキッチマニオン氏が共同で「Workingman Handmade」を作成しています。彼らは契約製作を専門とし、Etsyのホームページで販売する独自のデザインの数々を手がけているガラス器製造デザイナーです。今回、彼らの象嵌細工を施したガラスのカップ作成を、溶融から完成品に至るまで撮影しました。
作業工程
最初に作成者は、炉から熱せられたガラスを火吹き管に集めます。粘性のあるガラスが重さで変形しない様に、ガラスが不均一に形成されない様に、細長い菅を継続的に回転させる必要があります。ブロックと呼ばれる小さな木製の道具を水に浸し、ガラスを滑らかにするために使用されます。
熱いガラスが湿ったブロックに接触すると、蒸気が発生し、ガラスはその縁に沿って移動され、ゆっくりと滑らかに成型されます。ガラスは急速に冷却されるので、作業を続けるには継続的に再加熱する必要があります。
成型用の平らな鉄板(A marver table)を使用して形を平らにし、ガラス管が形成された反対側より、火吹き管から少量の空気を送ります。空気はガラスの最も熱い部分に移動し、内部で膨張します。これが、ガラスが中空に成型され容器に形作られる基本的な方法です。
成型と必要な型を作りながら都度必要箇所を修正し、同時にガラスが冷めないように素早く作業する必要があるため、ガラス管吹きには優れた技術が必要です。別の溶融されたガラスが集められ、平らな鉄板の上に置かれた繊細なデザインの1つに落とされます。着色されたガラスパウダーがデザインに貼付けられ、溶けて熱いガラスに付着します。次に、前に型取ってあった足型を底面に取り付けて、器の底を作成します。万力や大きな鋏を使用して、必要に応じて成形および切断します。
デザインが満足できるレベルに達したら、火吹き菅を取り外して底を滑らかにします。その後、ガラスの部位が均一な温度になり、製造後にガラスに亀裂が出ないように、12〜15時間の間、焼きなましの窯に移されます。

ランダワーク氏とスキッチマニオン氏の手製のガラス作成を上記のビデオにて実演してます。
イーストフォールズグラスワークス社の詳細、クラスの受講、居住しているアーティストとの可能性のあるプロジェクトの話し合いに興味がある場合は、eastfallsglass.comでウェブサイトを確認するか、info @に質問があればメールでお問い合わせください。 最後に、グラスワークスチームが作業中に来て撮影の協力をしてくれたことに感謝します。
製造における技術(ハンズオン):イーストフォールズグラスワークス社(EAST FALLS GLASSWORKS)手作りガラス器
2015年1月13日:アナログウォッチコーの投稿